DX推進

中小企業のDX推進、どこから始める?──現場から見えた3つのステップと支援の選び方

「DXしなければ」と思いつつ、何から始めればいいかわからない。そんな中小企業の経営者様に、現場視点でDX推進の具体的な3ステップと、外部支援・補助金の活用方法をお伝えします。

#DX#中小企業#生成AI#IT導入補助金#業務効率化#デジタル化
今宿 裕昭

今宿 裕昭

ステップアウトマーケティング合同会社 代表|元博報堂 29年

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中小企業のDX推進、どこから始める?──現場から見えた3つのステップと支援の選び方

こんにちは、ステップアウトマーケティング代表の今宿裕昭です。

「DXを推進しなければ」

経営者のみなさんが、こう感じていない方はほぼいないと思います。 でも同時に、こう感じていませんか。

  • 「何から手をつければいいかわからない」
  • 「IT企業に頼んだら高くつきそう」
  • 「うちの規模でもできるの?」

そんな声を、中小企業の経営者の方から毎週のように聞きます。

でも、僕の結論はまったく逆です。 中小企業の方が、DXはずっと動かしやすい。 大企業には「既存の仕組みを変えられない」という壁がある。小さな組織だからこそ、素早く動ける。

今日は、現場でDX推進の支援をしてきた僕の視点から、中小企業がDXを進めるための具体的な3ステップと、支援・補助金の選び方をお伝えします。


そもそも「DX」とは何か──難しく考えすぎていませんか?

DXという言葉が一人歩きして、「高度なシステムを導入すること」と誤解されている方が多い印象です。

でも本質は違います。

DXとは、デジタルの力を使って「仕事の進め方」を変え、業績を上げること。

大規模なシステム開発でも、ITコンサルに何百万も払うことでもない。

  • 毎日1時間かかっていた作業が10分になる
  • 電話とFAXでやりとりしていた受発注がオンラインで完結する
  • SNSと生成AIで、一人でもコンテンツを量産できる

これだって立派なDXです。


なぜ中小企業のDX推進は進まないのか

20社以上の中小企業を支援してきた経験から、DXが進まない理由は3つに絞られます。

理由1:「何から始めるか」が見えていない

「Webサイトを作る」「kintoneを導入する」「AIを使う」──手段はたくさん目に入る。 でも、自社の一番の課題がどこにあるかを整理しないまま動いてしまう。

結果、ツールだけ増えて何も変わらない、という悲劇が起きます。

理由2:費用感がまったく読めない

ITベンダーから提案を受けると、最低でも数十万から数百万という見積もりが出てきがち。 「本当にそこまで必要なのか?」という判断基準がないと、動けなくなります。

理由3:社内に「推進できる人」がいない

DXを進める専任担当者がいない。 経営者が一番理解しているが、日常業務で手が回らない。 外部に任せても、何をチェックすればいいかわからない。

この3つが絡み合って、「いつか始める」が何年も続いてしまうんです。


中小企業のDX推進、現場から見た3ステップ

解決策は複雑ではありません。小さく始めて、確実に積み上げるだけです。

ステップ1:「時間泥棒」を1つ見つける

まず全社の業務を俯瞰して、最も時間がかかっている定型作業を1つだけ特定します。

  • 毎月の請求書処理に何時間かかっているか
  • 議事録を作成するのに誰が何時間使っているか
  • 問い合わせ対応に何人が何時間を費やしているか

この「時間泥棒」を見つけることが、DX推進のスタートです。 ここが曖昧なまま進むと、後で必ず迷子になります。

ステップ2:生成AIでその作業を半分にする

難しいシステムは後回し。まずは生成AI(ChatGPT、Gemini等)でその作業を試すところから始めてください。

たとえば、

  • 議事録作成 → 録音データかメモをAIに投げるだけで清書完了
  • 提案書作成 → 要点を入力するだけで文章の骨格が出来上がる
  • 問い合わせ対応 → FAQをAIに学習させてチャットボットで自動化

生成AIの初期費用は月2,000〜3,000円程度。 システム開発より100倍速く、100分の1のコストで始められます。

実際に、僕が支援した会社では、会議後の議事録作成が「3時間→15分」になりました。 月換算で20時間以上の削減。年間240時間です。

「まず1つ試す」。これだけでいい。

ステップ3:成果が出たら「仕組み化」する

小さな成功体験ができたら、次はその仕組みを社内に広げます。

  • 誰でも同じように使えるマニュアルを作る
  • AIへの指示文(プロンプト)を標準化する
  • 別の業務にも横展開する

この3ステップを繰り返すことで、組織全体が少しずつデジタルに強くなっていきます。


DX推進の補助金、活用できていますか?

「お金がない」という話をよく聞きますが、使える補助金があります。

IT導入補助金(経済産業省) クラウドサービスや業務ソフトの導入に使えます。補助率は最大1/2〜3/4。採択実績が豊富で比較的使いやすい補助金です。

小規模事業者持続化補助金 ホームページの制作・改修、チラシ、展示会出展など販路開拓全般に活用できます。上限は50万円(特別枠は200万円)。

これらを組み合わせることで、初期投資の負担をグッと下げられます。 「申請が難しそう」と感じる方も、商工会・商工会議所に相談すれば無料でサポートを受けられます。まず電話1本、かけてみてください。


外部のDX支援を選ぶときに見るべき3つのポイント

最後に、外部支援を検討している方へ。

DX支援の業者やコンサルタントは数多くいますが、選び方を間違えると「高い買い物になった」で終わります。

1. 「やり方」だけでなく「なぜやるか」を一緒に考えてくれるか ツールの選定・導入だけでなく、自社にとって本当に必要なことを整理してくれる人を選んでください。

2. 現場に入り込んで動いてくれるか 報告書を渡して終わりではなく、実際に動くところまで並走してくれるか。伴走型かどうかを確認しましょう。

3. 費用対効果を事前に示してくれるか 「この投資でどんな成果が期待できるか」を数字で語れる支援者かどうか。感覚値だけで話す人とは、長い付き合いはできません。


チェックリスト:あなたのDX推進の現在地は?

  • 社内で「最も時間がかかっている作業」を1つ言える
  • 生成AIを1つでも業務で試したことがある
  • DXに使える補助金の名前を1つ知っている
  • 外部支援に頼むか、自社でやるかの判断基準がある
  • DX推進の担当者(または窓口)が社内に存在する

チェックが0〜2個なら、まず戦略の整理から始めましょう。 3個以上なら、次の「仕組み化」ステップに進む準備が整っています。


まとめ:DXは「大改革」ではなく「小さな積み重ね」

DX推進は、一足飛びにはできません。 でも、正しい順番で小さく始めれば、必ず動き出します。

  1. 時間泥棒を1つ見つける
  2. 生成AIで半分にする
  3. 仕組み化して横展開する

この繰り返しです。

補助金を活用しながら、必要に応じて外部支援も借りながら。 「完璧なDX計画」を作ることより、今日から1歩動くことの方が、100倍大切です。


DX推進の伴走支援について

ステップアウトマーケティングでは、中小企業のDX推進を「戦略設計から実装まで」伴走型でサポートしています。

  • 何から始めればいいか整理したい
  • 生成AIを実際の業務に組み込みたい
  • 補助金を活用してコストを抑えたい

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