6月26日(金)18時から、太郎坊ベース(滋賀県東近江市)にて IMA-JUKU Real Vol.08 を開催しました。テーマは「チャットから、エージェントへ — Codexアプリを使い倒す」。Codexを扱うのは前回のVol.07に続いて2回目です。
今回のねらい:CLIから「アプリ」へ
前回のVol.07では、エージェント型AI「Codex」で公開URL付きのランディングページを作りました。ただ、配布資料がターミナル(コマンド入力)寄りの手順になっていて、「黒い画面」でつまずいた方もいました。
そこで今回は、同じCodexを デスクトップアプリ で、もう一度。中身は同じでも、入口がぐっとやさしくなります。今日のテーマはひとつ──AIの使い方が「聞く」から「任せる」へ変わった、という一点に絞りました。
セミナーの内容
1. チャットとエージェントは、何が違うのか
最初に、いちばん大事なたとえ話から。
チャットは「レシピを教えてくれる先生」、エージェントは「キッチンに立って料理を作ってくれる人」。
ChatGPTのようなチャットは、やり方を教えてくれます。でも手を動かすのは自分。一方Codexのようなエージェントは、材料を渡せば実際に手を動かし、できあがった成果物を渡してくれます。同じAIでも「手を動かすかどうか」が決定的に違う、という感覚を共有しました。
あわせて「いつチャット、いつエージェント?」の住み分けも。迷ったら、「答えがほしい」ならチャット、「モノがほしい」ならエージェント。
2. Codexアプリ、4ステップ
アプリの使い方は4ステップだけ。①開いてログイン、②作業したいフォルダを開く、③日本語で頼む、④人がOKして成果物を確認(勝手には進みません)。コツは③で、「何を・どうして・どんな形で欲しいか」を、ふつうの日本語で具体的に伝えるほど、いい成果物が返ります。
実演として、架空の月次売上データ(CSV)を渡し、「集計して、推移グラフを描いて、増減の理由の仮説まで添えて、1枚のレポートにして」とお願いする様子をお見せしました。
3. 「使い倒す」3つの勘どころ
今回の山場は、Codexを自分仕様に育てる3つの方法です。
- 留守番させる — Codex Cloud に投げた仕事なら、PCを閉じても進みます(手元のMacアプリで動かしている作業は、閉じると止まります)。複数を同時に走らせることもでき、外出先からスマホで承認だけ出すこともできます(6月25日に正式版になった「Codex Remote」)。
- AGENTS.md(AIへの引き継ぎ書) — フォルダに1枚置いておくと、Codexが仕事の前に必ず読む「うちのやり方マニュアル」。口調・使う言葉・やっていいこと/ダメなことを、先に覚えさせておけます。中身はふつうの日本語の箇条書きでOK。
- skill(得意技の登録) — よくやる作業を「得意技」として登録し、次からは名前を呼ぶだけ。実演した手順がそのまま技になる機能(Record & Replay)も登場しています。
AGENTS.mdは「いつも効く前提=社訓・就業規則」、skillは「必要なときに呼ぶ手順=業務マニュアルの各章」。アプリ+AGENTS.md+skill=あなた専用のデジタル従業員、という形に整理しました。
4. 自分ごとにする、そして現実の話
「あなたの会社なら、何を任せる?」を一緒に考えました。毎月の数字のレポート化、問い合わせメールの下書き量産、提案書・チラシのたたき台、繰り返し事務の道具化──コツは「誰がやっても同じ作業」から渡すこと。判断の要る仕事は人が残します。
最後に、導入の現実も正直に。データの扱いは機密だけ線引きを決める、AIは間違えることもあるので人の最終確認は必須、コストは小さく試せる──「使う/使わない」ではなく「どこまで」の話だとお伝えしました。
太郎坊ベースについて
会場の太郎坊ベースでは、簡単な食事をご用意しています。学びのあとは、そのまま懇親の時間へ。手を動かして生まれた疑問を、その場で気軽に持ち寄れるのもRealならではです。
参加者の声
アンケートを実施しています。集計でき次第、本記事に追記します。
次回開催予定
IMA-JUKU Realは、毎月1回、金曜日に開催しています。次回Vol.09の日程は調整中です。決まり次第ご案内します。
ご参加・ご関心、ありがとうございました。