1. プロジェクト概要
歴史研究家・前川氏の講演会シリーズ「それはまことですか|前川史観」の収支管理を目的とした、専用会計Webアプリケーションを開発。参加費・物販収入と各種経費をイベント単位で管理し、講師への支払い可能額をリアルタイムで把握できるシステムを構築しました。
2. 課題と背景
月1回ペースで開催する講演会シリーズにおいて、以下の課題がありました。
- 収支管理が煩雑: 参加費(現金)と物販収入が混在し、イベントごとの損益が把握しづらい
- 経費カテゴリの多様さ: 会場費・交通費・印刷費など、複数種類の経費を正確に記録・分類する必要がある
- 講師への透明性: 講師本人が収支状況を確認できる仕組みがなく、口頭での報告に頼っていた
- 集計作業の手間: Excelでの手動集計は更新が面倒で、リアルタイム性に欠ける
3. アプローチ
「プロデューサー(運営側)」と「講師本人」の2つのユーザー視点で設計。運営側はフル機能の管理画面で日常的にデータ入力、講師側はパスワード付きの閲覧専用ダッシュボードで収支を確認できる構成としました。
4. 施策内容(実装機能)
ダッシュボード(トップページ)
- 累計収入・累計支出・講師支払い可能額をカード形式で一覧表示
- 収入の内訳(参加費 vs 物販)をリアルタイム集計
- イベント別の損益一覧テーブル(日付・イベント名・会場・収入・支出・差額)
イベント管理
- 講演会の登録・編集・削除(インライン編集対応)
- イベント名・開催日・会場・備考を記録
- 削除時は紐づく収入・経費データも連動削除(カスケード)
収入記録
- 参加費と物販の2種類を管理
- 物販は商品マスタから選択+数量入力で金額自動計算
- イベント単位での収入記録・編集・削除
経費記録
- 4カテゴリ(会場費・交通費・印刷費・その他)で分類管理
- イベントに紐づけて記録、カテゴリ別の集計に対応
講師向け閲覧ダッシュボード
- パスワード認証による閲覧専用ページ
- ダッシュボードと同じサマリー情報を表示(編集機能なし)
- 講師が自分のタイミングで収支を確認可能
デザインシステム
- OLEDダークテーマ(ゴールドアクセント)の統一デザイン
- 収入はティール、支出はレッドのカラーコーディングで直感的に把握
- レスポンシブ対応(モバイルでも閲覧可能)
5. 技術スタック
- フロントエンド: Next.js (App Router) + TypeScript
- データベース: Turso (libSQL)
- 認証: パスワード認証(閲覧ダッシュボード用)
- デザイン: カスタムCSS + Noto Sans JP / Noto Serif JP
- デプロイ: Vercel
6. プロジェクト成果
定量成果
- 開発期間: 約1週間で本番稼働
- 管理対象: イベント・収入・支出の3エンティティをフルCRUD
- 集計工数: 手動集計 → リアルタイム自動集計(工数ゼロ)
定性成果
- 透明性の向上: 講師がいつでも収支を確認でき、信頼関係が強化
- 運用の簡素化: インライン編集により、データ入力の手間を最小化
- 拡張性: 新しい収入カテゴリや経費項目の追加が容易な設計
7. 今後の展望
note有料記事の販売収入との連携、年間収支レポートの自動生成、確定申告用データの出力機能を検討中。
8. お問い合わせ
イベント運営・小規模事業の業務効率化にご興味のある方は、ぜひご相談ください。
ステップアウトマーケティング合同会社 Email: info@step-out.jp