生成AI活用

Claude Codeで経営を回す──一人法人が「開発・経営・コンテンツ」を1人で回す方法

「Claude Codeをどう使っているんですか?」と聞かれて、うまく答えられなかった。改めて整理したら、開発・経営管理・コンテンツ制作の3つに集約できた。一人法人の経営をAIでどう回しているか、実例を交えて紹介します。

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今宿 裕昭

今宿 裕昭

ステップアウトマーケティング合同会社 代表|元博報堂 29年

プロフィール →
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こんにちは、ステップアウトマーケティング代表の今宿裕昭です。

先日、ある方に聞かれました。

「今宿さんは、Claude Codeをどう使っているんですか?」

ふだん当たり前のように使っているのに、いざ聞かれると言葉が出てこない。

「いや、なんか色々やってまして……」

曖昧な返答をしてしまった。

帰り道にモヤモヤして、改めて整理してみました。

結果、開発・経営管理・コンテンツ制作の3つに集約できた。

今日はその3つを、実際のエピソードを交えてお伝えします。


Claude Codeとは

知っている方は飛ばしてください。

Claude Codeは、AIの「Claude」をターミナル(黒い画面)から直接操作するツールです。チャット画面でやり取りするのではなく、自分のパソコンのファイルやプログラムに直接アクセスして作業してくれる。

ChatGPTやClaudeの通常版が「会話の相手」だとすると、Claude Codeは 「一緒に手を動かしてくれる人」 です。ここが決定的に違います。

ファイルを読む。コードを書く。会計ソフトのAPIを叩く。メールの下書きを作る。そういう「実作業」を、指示を出すだけでやってくれる。

月額の利用料はかかりますが、僕にとっては人を雇うより圧倒的に安い。しかも24時間、文句を言わずに動いてくれます。


使い方① 開発──クライアントのWebサイトを自分で作る

僕は元々エンジニアではありません。

博報堂で29年間、営業とプロデュースをやっていました。コードなんて書いたことがなかった。

それが今、Claude Codeを使って、クライアントのWebサイトやWebアプリケーションを自分で開発しています。

たとえば、あるイベントの公式サイト。参加申込フォーム、リアルタイムの参加者カウント、多言語対応まで。すべてClaude Codeと一緒に作りました。

僕がやるのは「こういう機能がほしい」「ここのデザインはこう変えたい」と指示を出すこと。

コードを書くのはClaude Code。判断するのは僕。

この分業が成り立つから、非エンジニアでも開発ができる。

外注していたら数十万円かかる案件を、自社で完結できるようになった。 これが一番わかりやすい変化です。

現在、クライアント向けに10以上のWebサイト・アプリを運用しています。独立前は、全部外注するか諦めるかの二択だった。選択肢が増えたのは大きい。


使い方② 経営管理──一人法人のAI取締役会

これが一番「変わった使い方」だと思います。

一人法人には、相談相手がいません。

経理のことも、案件の採算計算も、資金繰りの確認も、全部自分でやるしかない。数字周りは正直あまり得意じゃないし、つい後回しにしてしまう。

4年間、財務の視点なしで経営してきた。それが現実でした。

そこで、Claude Codeの中に 「CFO(財務担当AI取締役)」 を作りました。

どういうことかというと、Claude Codeに「あなたはうちのCFOです」と役割を設定して、会社の財務ルールや判断基準をあらかじめ教え込んである。

すると、こういうことができるようになる。

  • 会計ソフトに直接アクセスして、口座残高のズレを自動検出・修正
  • 案件ごとの採算を時給換算でチェック(「この案件、時給換算で赤字ですよ」と指摘してくれる)
  • 3ヶ月先のキャッシュフロー予測を出して、「この月は資金が足りなくなります」と警告

つい先日も、会計ソフトに溜まっていた800件以上の未処理データを一気に片付けました。手作業で1件ずつ処理したら丸一日かかる量です。それが数十分で完了した。

CFOだけではありません。案件の優先順位を整理する 「PM」 、毎朝の経営状況を10秒で把握できる 「CEOダッシュボード」 も作ってあります。

一人法人だけど、AI取締役会がいる。

大げさに聞こえるかもしれません。でも実際、月次の数字を見る習慣がついたのは、このAI取締役会を作ってからです。


使い方③ コンテンツ制作──提案書・メール・スライド・記事

3つ目は、日々の制作物です。

クライアント向けの提案書。フォローメール。セミナーのHTMLスライド。ブログ記事。

こういったコンテンツを、Claude Codeと一緒に作っています。

ここで重要なのは、 「丸投げ」ではない ということ。

僕の会社の文体ルール、使っていい表現と使ってはいけない表現、クライアントごとの事情。そういったルールをあらかじめ設定してあります。

だから出てくるコンテンツは、最初から「自分の言葉」に近い。

提案書であれば、クライアントの課題を整理して、構成案を作って、文章を書いて、デザインまで。一連の流れをClaude Codeと一緒に進める。ゼロから全部自分で書いていた頃と比べて、時間は半分以下になりました。

ちなみに、この記事もClaude Codeを使って書いています。

ただし、構成も内容の方向性も僕が決めていて、Claude Codeはそれを形にする役割。包丁を使って料理するのと同じで、包丁が料理を決めるわけではありません。


「3人雇う代わりに」

改めて整理すると、こういうことです。

  • エンジニアを雇う代わりに、Claude Codeで開発する
  • 経理部長を雇う代わりに、Claude Codeで経営管理する
  • アシスタントを雇う代わりに、Claude Codeでコンテンツを作る

一人法人の経営を、3つの領域でAIに任せている。

もちろん、人を雇うのとまったく同じではありません。AIは空気を読まないし、文脈を100%理解してくれるわけでもない。判断は必ず自分でやる必要がある。

でも、「一人でやっている」と「一人+AI」では、見える景色がだいぶ違う。

手が回らなくて諦めていたことに、手が届くようになった。それが一番の変化です。


導入して変わったこと、変わらなかったこと

いいことばかり書いても仕方ないので、正直なところも書いておきます。

変わったこと:

  • Webサイトの開発を内製できるようになった(外注費の削減)
  • 月次の財務状況を毎月ちゃんと見るようになった
  • 提案書やメールの作成時間が半分以下になった
  • 「新しい案件が来たら、まずClaude Codeに相談する」が習慣になった

変わらなかったこと:

  • 営業は自分でやるしかない(AIは人間関係を作れない)
  • 最終判断は常に自分(AIの出力を鵜呑みにはできない)
  • 忙しいことには変わりない(できることが増えた分、やることも増えた)

3つ目が地味にリアルです。効率化で浮いた時間に、新しいことを詰め込んでしまう。これは性格の問題かもしれません。


向いている人、向いていない人

Claude Codeは万人向けのツールではありません。

合いそうな人:

  • 一人法人や少人数の会社で、人を雇うほどではないけどやりたいことが多い
  • 仕事の依頼を出すのが上手い(AIへの指示も「依頼」なので、ここが得意な人は伸びる)
  • 試行錯誤が苦にならない

合わなそうな人:

  • 全部AIにお任せしたい(AIは指示待ちです。自分で考えることが前提)
  • PCの操作に強い抵抗がある
  • 今の業務フローで十分回っていて、変える動機がない

変える動機がない人は、無理に使う必要はありません。道具は、必要になったときに手に取ればいい。


まとめ

Claude Codeの使い方を聞かれて答えられなかった、というところから整理を始めました。

開発。経営管理。コンテンツ制作。

この3つが、僕のClaude Codeの使い方です。

どれか1つでも「自分にも当てはまりそう」と思った方がいれば、それがこの記事の役割です。


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