マーケティング戦略

中小企業のマーケティング外注、いくらかかる?──月5万円から始める現実的な選択肢

マーケティングを外部に頼みたい。でも相場がわからないから怖い。月100万円の代理店契約は論外だけど、月5万円で何ができるのか。博報堂29年、独立後20社以上を支援してきた経験から、中小企業の現実に合った外注の考え方をお伝えします。

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今宿 裕昭

今宿 裕昭

ステップアウトマーケティング合同会社 代表|元博報堂 29年

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中小企業のマーケティング外注、いくらかかる?──月5万円から始める現実的な選択肢

こんにちは、ステップアウトマーケティング代表の今宿裕昭です。

「うちもマーケティングをちゃんとやらなきゃと思っている」 「でも、外注したらいくらかかるのか見当がつかない」

この不安、すごくわかります。

僕は博報堂に29年いました。大企業のマーケティング予算は月数百万〜数千万円が当たり前の世界です。でも独立して中小企業の支援を始めてみると、月5万円の予算すら捻出が難しい 会社がたくさんある。

そういう会社に「まず月100万円のリスティング広告から始めましょう」なんて提案は、僕にはできません。

今日は、中小企業の経営者が知っておくべきマーケティング外注の相場と、現実的な始め方を書きます。


マーケティング外注の相場一覧

まず、世の中の相場を正直にお伝えします。

Web制作

内容 相場 備考
コーポレートサイト 50万〜300万円 ページ数・機能による
LP(ランディングページ) 10万〜50万円 1ページ完結型
ECサイト 100万〜500万円 カート機能・決済連携含む

運用・コンサル

内容 月額相場 備考
SNS運用代行 5万〜30万円/月 投稿作成・分析含む
SEO対策 10万〜50万円/月 記事制作・技術対策含む
リスティング広告運用 広告費の20%+手数料 最低広告費30万円〜が多い
マーケティングコンサル 10万〜100万円/月 戦略設計・実行支援

単発

内容 相場 備考
ロゴデザイン 5万〜30万円 クラウドソーシングなら1万円〜
パンフレット 10万〜50万円 デザイン+印刷
動画制作 10万〜100万円 長さ・クオリティによる

中小企業がやりがちな3つの失敗

失敗1:「全部まとめてお願いします」

Web制作もSNSもSEOも広告も、全部1社に任せようとする。 結果、月額50万円の見積もりが来て「うちには無理だ」となる。

全部やる必要はありません。 まず1つだけ選ぶ。

失敗2:「安いところ」だけで選ぶ

クラウドソーシングで「LP制作3万円」に飛びつく。 安いのには理由がある。マーケティングの戦略設計がないまま作ったLPは、アクセスが来ても成果につながりません。

安さより、「何のために作るのか」を一緒に考えてくれる相手 を選ぶべきです。

失敗3:「成果が出るまで」の時間を見誤る

SEOは成果が出るまで最低3〜6ヶ月。SNSも地道な積み重ね。 1ヶ月で「効果が出ないからやめます」では、お金をドブに捨てたのと同じです。

最低6ヶ月は続ける前提で予算を組む こと。月10万円×6ヶ月=60万円。これが現実的な最低ラインです。


月5万円で何ができるのか

「月5万円しか出せない」

正直に言うと、それで大手の代理店に頼むのは無理です。でも、やれることはあります。

選択肢1:スポットコンサル(月1回)

月1回、1〜2時間のコンサルティングを受ける。

  • 今やっていることの方向性を確認する
  • 次の1ヶ月で何をすべきかの優先順位を整理する
  • 行き詰まっている施策の改善案をもらう

実行は自分たちでやるけど、方向性だけプロに見てもらう という形です。

僕のところでもスポット相談を受けていますが、月1回の壁打ちで方向性が定まるだけで、無駄な施策をやめられるので、結果的にコストが下がるケースが多い。

選択肢2:AI活用で内製する

これは僕が一番推している方法です。

生成AIを使えば、

  • ブログ記事の構成案・下書き
  • SNS投稿の文案
  • 顧客向けメールの文面
  • 簡単なデザインの作成

が、自社でできるようになります。

外注で月10万円かけていたSNS運用が、AIを使えば自分たちでできる。 月5万円の予算は、AIツールの利用料(月数千円)とコンサルに使うほうが、よほど効果的です。

選択肢3:伴走型支援を使う

「外注」ではなく「伴走」。

戦略を考えるところから、実行のサポートまで、月次で並走してくれるサービスです。 丸投げではないので費用が抑えられる。しかも、自社にノウハウが蓄積されていく。

僕がやっている月次伴走支援も、この形です。 「教えてもらう」のではなく「一緒にやる」 というスタンスで、3〜6ヶ月で自走できる状態を目指します。


外注先を選ぶときの3つの判断基準

基準1:中小企業の実績があるか

大企業の実績ばかり並べているところは避けたほうがいい。 中小企業には中小企業の戦い方がある。それを知っている相手を選ぶこと。

基準2:「やらないこと」を提案してくれるか

いい外注先は、「これはやらなくていい」と言ってくれます。 何でもやりますという相手は、結局何も深くやってくれません。

基準3:成果の定義を最初にすり合わせてくれるか

「マーケティング支援」の成果って何ですか? PV?問い合わせ数?売上?

これを最初に定義しない外注先とは、あとでもめます。 「何をもって成功とするか」を最初に決める 相手を選んでください。


まとめ:高い=いい、ではない

中小企業のマーケティング外注で大事なのは、

  • 全部やろうとしない(まず1つ選ぶ)
  • 月5万円でも始められる(スポットコンサル+AI内製)
  • 伴走型を選ぶ(丸投げより安くて、ノウハウも残る)
  • 最低6ヶ月の視点で考える

月100万円の予算がなくても、やれることはたくさんあります。 大事なのは、「正しい方向に、小さく始める」 ことです。


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