滋賀県の中小企業が生成AIで変わった──製造業・サービス業の活用事例
こんにちは、ステップアウトマーケティング代表の今宿裕昭です。
「AIの事例を調べると、トヨタとかソフトバンクとか大企業ばっかりで参考にならない」
滋賀県の中小企業の社長から、よく聞く声です。
気持ちはわかります。社員1,000人の会社のDX事例を、社員10人の会社にそのまま当てはめるのは無理がある。
でも実は、中小企業だからこそうまくいく生成AIの活用パターン があります。大企業のように稟議や部署間調整がいらない分、「社長が決めたら翌日から動ける」のが中小企業の最大の強みです。
この記事では、滋賀県内の中小企業で想定される生成AI活用のパターンを、業種別に紹介します。僕自身の経験や支援先での取り組みをもとに、実践的な活用イメージをまとめました。
製造業での活用パターン
滋賀県は製造業が盛んな地域です。東近江市、彦根市、長浜市、甲賀市など、県内各地にものづくりの現場があります。
パターン1:見積書・技術文書の作成時間を80%削減
課題: 営業担当が見積書や技術提案書を手作業で作っていた。1件あたり半日かかり、月に20件以上の依頼をさばくのが限界だった。
解決策: 過去の見積書データをもとに、ChatGPTで下書きを自動生成する仕組みを構築。製品仕様と数量を入力すると、原価計算・工数見積りを含む提案書のドラフトが5分で出てくるようになった。
成果:
- 見積書作成: 4時間 → 45分(80%削減)
- 月間対応件数: 20件 → 40件に倍増
- 顧客への初回回答スピードが「翌日→当日」に
ポイント: 最終チェックは必ず人が行います。AIは「80%の精度の下書き」を一瞬で作るのが得意。残りの20%を人が仕上げる。この分業が最も効率的です。
パターン2:マニュアル・作業手順書の多言語化
課題: 外国人従業員向けの作業マニュアルを日本語からベトナム語・中国語に翻訳するのに、外注で1冊5万円、納期2週間かかっていた。
解決策: Claude(生成AI)で日本語マニュアルを翻訳し、ネイティブスタッフに最終確認してもらう体制に変更。
成果:
- 翻訳コスト: 5万円/冊 → ほぼゼロ
- 翻訳期間: 2週間 → 1日
- マニュアル更新のハードルが下がり、最新情報を即反映できるように
滋賀県の製造業では外国人従業員の比率が高く、多言語対応は切実な経営課題 です。生成AIが大きな武器になります。
パターン3:不良品分析レポートの自動生成
課題: 品質管理部門が月次の不良品分析レポートを手作業で作成。データ集計からレポート完成まで丸2日かかっていた。
解決策: 検査データをCSVでエクスポートし、生成AIにレポートのドラフトを作成させる仕組みを導入。傾向分析、原因推定、改善提案まで含むレポートが30分で完成。
成果:
- レポート作成: 2日 → 30分
- 分析の抜け漏れが減少(AIが全データを網羅的に確認)
- 改善サイクルが月次→週次に短縮
サービス業での活用パターン
パターン4:SNS投稿・ブログ記事の作成効率化
課題: 飲食店の店長が、Instagramの投稿文やGoogleビジネスプロフィールの更新を「時間がない」という理由で放置していた。
解決策: 写真を撮ったらChatGPTに「この料理の投稿文を作って」と依頼。ハッシュタグ提案やキャプションの作成を自動化。
成果:
- SNS投稿頻度: 週1回 → 毎日
- Googleマップの口コミ返信を即日対応できるように
- 来店客から「SNS見て来ました」の声が増加
ポイント: 飲食店や小売店のように「発信したいけど時間がない」業種には、生成AIの恩恵が大きい。完璧な文章である必要はなく、「出さないより出す」 ことが大事。
パターン5:顧客対応メールのテンプレート生成
課題: 問い合わせメールへの返信に、スタッフごとのばらつきが大きかった。新人は1通に30分かかることも。
解決策: よくある問い合わせパターン(30種類)について、AIで返信テンプレートを生成。スタッフはテンプレートを微調整するだけで送信できるように。
成果:
- メール返信時間: 30分/通 → 5分/通
- 返信品質の均一化(顧客満足度が向上)
- 新人の即戦力化(研修期間が半減)
パターン6:事業計画書・融資申請書のドラフト作成
課題: 銀行への融資申請や補助金申請の書類作成が社長の負担になっていた。
解決策: 過去の申請書と財務データをもとに、生成AIで事業計画のドラフトを作成。社長はドラフトを叩き台にして修正するだけに。
成果:
- 事業計画書の初稿作成: 1週間 → 半日
- 補助金の申請回数が増え、採択率も向上
- 「書類作成がイヤで申請を見送る」がなくなった
滋賀の中小企業がAIを始めるときの共通ポイント
これらの事例に共通しているのは、以下の3点です。
1. 小さく始めている
全社導入ではなく、1つの業務、1人の担当者 から始めている。いきなりシステムを組むのではなく、まずChatGPTやClaudeを「道具」として使うところから。
2. 「置き換え」ではなく「加速」
AIが人間の仕事を奪うのではなく、人間の仕事を速くしている。下書きはAI、最終判断は人間。この「人+AI」の組み合わせが、中小企業に最もフィットします。
3. 社長が率先して使っている
うまくいっている会社は、例外なく社長自身がAIを触っている。「若い社員にやらせる」だけだと、組織全体には浸透しません。
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